125th Anniversary 三田柔友会 三田柔友会


創立123周年記念式典”
創立125周年記念式典スピーチ

渡邊明治
三田柔友会会長 渡邊明治

創部125周年、この記念式典の開催にあたり、ご出席の皆様に御礼を述べさせていただきます。ただ今、安西祐一郎義塾長より心温まる激励のお言葉をいただきました。また、日ごろ何かと我が柔道部の方向をご示唆いただいております石川先生から、お言葉並びに125周年にあたり今後の柔道部の未来を示す書をいただきました。そして、平素は何かとご指導、お世話をいただいております唐木体育会理事、また永遠のライバルである早稲田柔道部、早稲田柔道クラブ奥村会長、そして、いつも同じ屋根の下でともに道を追求し、その上でお互いに良き汗をかきながら語り合える仲間である剣道部、その剣友会橋本会長、わざわざ本日退院の上、駆けつけてくださいました。誠に我が柔道部といたしましては、心より感謝申し上げる次第でございます。その上に、関係各位また三田体育会内藤会長を始め、各部の会長、幹事の皆様方、そして柔友会で何かと柔道部のご支援をくださる先輩各位、特にニューヨーク学院の柔道指導をボランティアでお願い申し上げ、ご指導いただいている宮崎先輩が、わざわざワシントンから駆けつけてくださいました。このように、多くの方々のご支援ご協力をもって、本日125周年を祝うことができる我々は、誠に幸せ者だと思っております。主催者を代表いたしまして、皆々様に心から御礼申し上げます。ありがとうございます。

今後の柔道部、柔友会、この未来に対しては、あくまで柔道部部員が主役でございます。大学生、高校生、中学生、幼稚舎生に至るまで各柔道部員諸君が今日をスタートとして、なお一層の厳しい稽古を安藤、朝飛両師範の下に励み、そして技と心を磨き、心技一体となってすばらしい人格を形成しつつ努力することを、柔友会としては学生諸君に期待しておりますし、必ずやこの良き長き伝統を受け継ぎ、実践してくれるものと期待しております。また、確信しております。一人一人の部員が、なお一層の稽古を励むことによって、その後ろ姿が友情を生み、信頼を生み、そして慶應柔道部、大学から幼稚舎生までの部生活が有意義であり、また楽しい思い出となると私は信じております。この柔道部らしい、伝統から学んだ慶應義塾柔道部が、すばらしい部生活をすることによって、その部生活より人が育ち、そしてその結果として勝負の世界においても、輝かしい結果が生まれるものと考えております。この部生活に関しましては、一つの例をご紹介させていただきたいと思います。昨年、私の同期である堀内義太郎君が天に旅立ちました。中学から柔道を始め、大学では名マネージャーとして全柔道部員に親しまれてまいりました。彼は病室において、柔道部時代の楽しい思い出を語り、そしてその部生活を与えてくれた柔道部に感謝し、またその柔道部が今後ますます慶應義塾内において、体育会柔道部としての活躍を期待して、私財全てを柔道部に寄付して旅立ちました。

数々の多くの先輩の愛情を受けて125年を迎えたわけでございますが、ここにおります飯島主将を先頭に、幼稚舎に至るまでの柔道部多数の部員が、今日のこの喜びを、また重き伝統を受け継ぎ、明日からすばらしい活躍をすることを、皆様とともに祈りたいと思っております。石川先生がよく我々にお話してくださいます、「格調と気品高き強き柔道部」は、我々の目標でございます。今日ここに、皆様の前で、柔道部そして柔友会は未来に向かって伝統ある慶應柔道部の復活を宣言いたし、本日のお礼の言葉に代えさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。