この度、令和7年度慶應義塾體育會柔道部主務 を拝命いたしました、山田陸斗 と申します。昨年11月に発足した新チーム「チーム井口」は、『初志貫徹』 をスローガンに掲げています。この言葉には、「初めに心に決めた志を最後まで貫き通す」という意味が込められており、私たちはその精神を大切にしながら、日々の稽古に励んでいます。
柔道を始めた当初の心持ちを常に忘れず、それを実践し続けることは、一見すると当たり前のようでありながら、実際には非常に難しいことです。しかし、こうした「当たり前」を大切にすることで、個々の選手の成長につながり、ひいてはチームの強化、そして試合での成果へと結びつくと信じています。今年度は部員数が減少するなかで、「どうすれば強くなれるか」「どうすれば試合で勝てるか」 をより深く考え、全員が成長できる環境を築き上げていきます。そして、常に密なコミュニケーションを図りながら、部員一人ひとりが主体的に関わることで、より結束の強いチームを作り上げていきます。
私は 2年生 という立場で主務を務めることになりました。この重責を果たすために、先輩方やチームメイトからの信頼に応えるべく、全力で努めてまいります。代替わり後に行われた柔道祭や寒稽古を通じ、前年度主務の 野上先輩 がいかに努力を重ね、チームをまとめ上げ、業務を円滑に進めていたのかを改めて実感しました。先輩の姿勢を見習い、細やかな気配りを忘れず、責任を持ってこの役割を全うしていく所存です。また、こうした行事や活動は学生だけで成り立つものではなく、多くの先輩方や関係者の支援があってこそ実現できるものです。その支えに対する感謝の気持ちを常に忘れず、一つひとつの業務に丁寧に取り組んでまいります。さらに、チーム運営は私一人で完結するものではありません。マネージャーや副務、さらにはマネジメント部門の方々と緊密に連携しながら、チーム全員で最高の結果を目指して努力していきます。
また、私は 重量級選手 として、柔道面でもチームを支える役割を担っています。昨年度の 東京学生柔道優勝大会 では、全試合に出場しましたが、結果として 二部降格 という悔しい経験をしました。今年度の目標は 「一部復帰」 です。何としてでもこの目標を達成すべく、責任感を持ち、個人としてもチームとしても一層の成長を遂げていきます。特に、団体戦では 一戦一戦がチーム全体の運命を左右する ため、与えられた役割を全うし、勝利に貢献するために最善を尽くします。主務としては 円滑なチームビルディング を推進し、選手としては 勝てるチームづくり に貢献することが私の使命です。その実現に向けて、日々精進し、努力を惜しまない姿勢を貫いてまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。



