この度、令和6年度慶應義塾體育會柔道部主将を拝命いたしました。藤井大志と申します。先輩方や関係者におかれましては、平素より多大なるご支援・ご声援を賜り誠にありがとうございます。昨年は4年ぶりに暑中稽古や寒稽古等の行事が復活し、先輩方との交流の機会が多くなりました。そのような伝統行事や繋がりを通して、我々柔道部が素晴らしい環境で練習に打ち込めているのは、皆様方の温かいご支援と諸先輩方の積年の努力の賜物だと強く実感しております。この場をお借りし厚く御礼申し上げます。
慶應義塾體育會柔道部は今年度の目標として、早慶戦優勝・全日本学生団体並びに全日本学生体重別団体ベスト16を掲げております。これらの目標を達成するためには、今まで以上に各々が高い意識を持ち、目標を明確にし、そして行動に移す必要があります。より強い組織を創り上げていくために、一人一人と真剣に向き合い、チーム一丸となれるよう主将として一年間精進して参ります。
昨年度、チーム都倉の集大成として臨んだ早慶戦では9人残しという大敗を喫しました。現役部員はもちろん、塾柔道部関係者の方々も非常に悔しい思いをされたと思います。2年連続の大敗を喫し、また、新チームになり体格が一回りも小さくなったことで、我々も強い危機感を抱いております。早慶戦王座奪還を果たす為にはより団結力のある強固な組織である必要があると考え、今年度のスローガンを「ONE TEAM」と掲げました。これはチームを一色に染めるということではなく、一人一人が持つ強みや個性を尊重し、その強みを全員が発揮できる環境を構築することだと考えております。このスローガンを達成するためには上記した通り、各々の高い意識と真剣に練習に励む姿勢が重要になります。全員が目標達成するためにはどのようなことが必要かを常に考え、議論し、泥臭く試行錯誤を重ねることが必要不可欠です。こうしたプロセスを通して全員の強みを集結させ、最高の練習環境を整備することこそ我々最高学年の最大の責務だと考えております。
そして、コロナ禍を終え、本来の塾柔道部が戻りつつあります。先月には関西遠征があり愛知県を中心に岐阜県、静岡県、大阪府などの高校に対して訪問稽古を行い、3月末には慶應杯が控えております。そのような活動を通して将来の塾柔道部を担う人材を確保するためのリクルーティング活動に注力し、塾柔道部の魅力を一人にでも多く伝えるため、部員一同思考を重ねて参ります。また、今年度は海外8年ぶりに海外研修を予定しております。こうした数多の活動を通して、今年一年が今後の柔道部の益々の発展の礎となる一年になるよう精進して参ります。
最期になりますが、日ごろから支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れることなく、先輩方が築き上げてきた伝統を胸に、部員一同全力で努力してまいります。皆様におかれましては、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。