2023年度、副主将を務めさせていただきました、須永陸也です。

私は新型コロナウイルスが流行り出した2020年に入学し、最初の半年程は柔道をすることができませんでした。高校3年の春に怪我をしてから約1年半の間柔道の練習を満足にすることができなかったことで、体力は衰え、柔道のやり方を完全に忘れてしまっていました。以前はできたことができなくなっている、勝てた人に勝てなくなっているという状況がとても辛く、目を背けてしまっていました。

新型コロナウイルスによる練習がない期間の影響もあり、柔道だけに全力を注げていた高校までとは打って変わって、大学では柔道に全力で取り組むことができていませんでした。それに気づかず、淡々と練習をこなすだけの日々を続けていましたが、高校時代の同期や幼少期からの友人が試合で結果を残していく姿を見て、焦りと情けなさを感じました。それからは柔道に対する熱量と試合で結果を残したいという気持ちが高まりました。

そして、3年時の早慶戦で負けた際に、それまでの柔道への向き合い方に強く後悔し、最後の一年は絶対に自分が後悔しないように、後輩に後悔させないように部活動に取り組もうと決心しました。しかし、結果としては自分自身悔いの残る大学四年間になり、後輩のサポートもほとんどできていなかったと思います。副主将として、そして、一部員として後輩や応援してくださっていた皆様に本当に申し訳なく、情けない限りです。

柔道以外の面で柔道部に貢献できることとして、AO入試対策に力を入れて取り組みました。部門長になってからはどうすれば少ない人数でうまく回るか、どうすれば来年以降も継続的に部員確保ができるかということを常に考えていました。時には部員に無茶を言い、大変な思いをさせてしまったこともありました。そのような無茶振りに対して面倒くさがらずに対応してくれた部員、お忙しい中ご協力いただいたOBの皆様の存在がなければAO入試3名合格という結果を出すことはできなかったと思っています。本当にありがとうございました。

このように、私の柔道部生活では、うまくいったこと、うまくいかなかったことがそれぞれありました。これらの経験は慶應義塾體育會柔道部に入っていなければ得ることができなかったと考えています。この経験を糧に、今後の人生を過ごしていきたいと思います。

私の柔道部生活を支えてくださった先輩、同期、後輩、そして関係者の皆様には感謝してもしきれません。このご恩を今後は後輩たちに向けてだけでなく、様々な形で返していきたいと思います。四年間ありがとうございました。

須永