2023年度主将の都倉吏輝です。この1年間、チーム都倉に多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございました。早慶戦優勝という形で恩返しをすることができず、大変申し訳ございません。
毎年楽しみに読んでいた卒業の挨拶をついに自分が書くことになると思うと非常に感慨深いです。卒業を目前に控えた今、4年間を振り返ると、私の学生生活は常に塾柔道部とともにありました。
この4年間で幾度となく経験してきた挫折と少しの成功、そして何より沢山の素敵な先輩方、同期、後輩たちとの出会いが私を大きく成長させてくれました。本当にありがとうございました。こうした経験やご縁は今の私を形作ってくれているだけでなく、今後の人生においても、あらゆる局面で私の大きな支えになるということを確信しています。
入部して間もないころ、大阪から1人上京してきて右も左もわからない私に対して、本当に多くの先輩方や同期たちが様々な面で手を差し伸べてくれたことをよく覚えています。
温かくて熱い、そして時に理不尽な(笑)塾柔道部を大好きになるのに時間はかかりませんでした。ここまで愛に溢れた素晴らしい組織は世界中を探し回ってもそう多くはないでしょう。
「塾柔道部を愛し、塾柔道部のために全力を尽くすこと」これこそが我々塾柔道部員にとって最も尊く価値のあることだと思います。
もちろん、自らの目標や幸せを追い求めること自体も尊くかけがえのないことではあります。
ですが、個人の自由や権利が極端に重視されがちなこの時代に、自らを犠牲にしてでも尽くしたいと思える組織、人々に出会えたこと自体が奇跡のようなことだと思っております。そして、現在の塾柔道部が諸先輩方の不断の努力と無償の献身のうえに成り立っているということは、決して忘れてはならないことだと思います。何にも代え難い素敵なご縁をいただいたことに対して、本当に感謝の念でいっぱいです。
最後の1年間はチームとしても、私個人としてもうまくいかないことが多く、何度逃げ出したくなったかわかりません。でもその度に必ず励ましてくださる方々がおり、喝を入れてくださる方々がおり、なんとか辞めずに続けることができました。本当にありがとうございました。現役中にもっとこうしていればよかったという後悔は星の数ほどあれど、1度きりの学生生活を塾柔道部に捧げたことへの後悔は微塵もありません。こうして塾柔道部での日々を振り返っているだけでも熱いものが込み上げてきます。この4年間、常に与えていただき、支えていただき、なんとか走り切ることができました。次は私が後輩たちを支えられるよう、全力を尽くします。
いくら綺麗事を並べても勝負の世界では結果が全てです。最後にチームを勝たせることができなかったという事実と責任から逃げることなく、新たなフィールドで新たな目標に向かって挑み続けたいと思います。そして、私たちが味わった悔しさは、後輩たちが必ず晴らしてくれると信じています。この伝統と誇りある塾柔道部の一員として、いつまでも声援を送り続けたいと思います。
最後になりますが、4年間私のような未熟者を受け入れていただき、鍛えていただき、誠にありがとうございました。先輩方におかれましては、今後とも末長くご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。