2022年度、主将を務めさせていただきました、杉村晃希です。
この1年間、部を引っ張っていく立場として先輩方と関わる機会が格段に増えました。皆様が柔道部のことを真剣に考えてくださっていることを強く感じ、なんとしてでも早慶戦4連覇という結果で恩返しをしたかったのですが、叶わず、大変悔しい気持ちです。目標を達成することができなかった代になってしまいましたが、ここまで走り切れたのは先輩方の支えがあってこそのものだと考えております。4年間本当にありがとうございました。
題名にもある通り、私はこの1年を通して、多くの壁にぶち当たり、様々な感情を抱き、時には辛く、時には嬉しく、時には楽しく、そんな唯一無二の貴重な経験をさせていただけたと感じております。代が変わり、意気揚々と改革案を考えていた私でしたが、年が明けてすぐに、部内でクラスターが発生してしまい、対面での活動が一切できない時期が続きました。何もできない状況は私にとって苦しく、理想と現実のギャップは非常にストレスとなっておりました。
活動再開後も、ギャップを埋めることに必死で、後輩たちの考えや柔道を否定し、自分の考えを押し付けてしまうことも多々ありました。今思えば、なんて馬鹿なことをしていたのかと、主将経験の中で1番の失態だと考えています。就職活動を終え、少し客観的に物事を見られるようになってからは、物事がスムーズにいくようになりました。団体戦でも個人戦でも各選手、まずまずの結果を残すことができ、自分の中で少しホッとすることが多くなりました。1番嬉しかったのは、後輩たちが少し力をつけ、部外の選手と張り合った練習をしているのを見た時でした。少しでも成長しているのを感じることができ、とても嬉しかったことを今でも覚えています。
そんな流れで迎えた最後の早慶戦でしたが、結果としては8人残しで敗北。力の差を見せつけられました。
このように喜怒哀楽では収まらない様々な思いを抱きながら、主将をやってきましたが、結果が出なければ意味がないのが勝負の世界だと思っております。過程より結果。この言葉に私は異論ありません。しかし、いつかこの過程が次の結果に活きると信じています。これから先は柔道と全く異なるフィールドで戦うことになりますが、主将という経験を最大限活かし、人生を戦い抜きたいと思います。本当に貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
また、この想いを新主将の都倉に引き継ぎたいと思います。奪還。