今年度から、政府による緊急事態宣言の解除と緩和されている新型コロナウィルスの対策により、我 が大学のキャンパス内に外国人が段階的に増している状況に至っています。有難いことにこの数か月間、 柔道に関心を持つ留学生が何人か訪れ、柔道部に入部、もしくは共同練習を行うという貴重な機会があ りました。慶應義塾體育會柔道部と最も緊密にかかわった留学生について紹介させて頂きます。 フランスの名門大学「Institut d’études politiques de Paris」(パリ政治学院)出身のゴエッブ・オスカ ー(20 歳)が来校しました。彼の柔道歴として、フランスで 19 年間柔道をやっていました。66kg 級で 主に活躍しており、得意技は背負い投げです。彼は柔道が大好きです。彼が来日した主な理由は日本で 学んだ技術やスキルをフランスにいる道場の後輩たちに教えるということでした。 また、我が部のメンバーたちそして部の全体としてより緊密な関係を築くために、六徳舎という慶應 義塾體育會柔道部の寮に入寮しました。オスカーの日本語は不自由でしたが、私たちと同じ日常生活を 送り、一緒に稽古することで、深い関係を築くことができたのではないかと考えます。彼がいたおかげ で、フランスの柔道について詳しく知ることができましたが、それよりも柔道をコミュニケーションの 手段としてオスカーと一人の人間として仲良くなることができたことが私は嬉しいと感じました。 慶應義塾體育會柔道部はこのように温かい姿勢で、いつでも留学生を歓迎しています。