今年度は、実に 3 年ぶりとなる「戸狩合宿」が開催されました。長野県飯山市戸狩野沢温泉周辺にて 行われたこの合宿には、本塾・日体大・法政大・塾高・日体大荏原・成城高が参加し、日々稽古に励み ました。コロナ禍以前は約 4 泊 5 日の日程で参加していた塾柔道部ですが、今年は 7 泊 8 日とフル参加 をし、非常に実りのある時間を過ごすことができました。 稽古は 3 チーム構成(選手・2 軍・3 軍)で行われ、立技・寝技・トレーニングを午前・午後の二部 練習で行いました。稽古には、古賀颯人先生や杉本大虎選手、原田健士選手など現在の日本トップクラ スの選手も参加し、部員一同、日々の日吉での稽古とはひと味もふた味も違う、刺激のある稽古をさせ ていただきました。また、合宿最終日には、(感染対策を徹底しながら)部員全員で BBQ を行い、ささ やかながら、疲れ切った心身を皆で慰労しました。 私にとって、この戸狩合宿は学生最後の合宿となりました。普通部の時に行った小諸合宿、塾高の時 から 5 回行った戸狩合宿。柔道部の夏合宿というのは、どれも本当にきつく、逃げ出したくなることも 多々ありました。しかし、今だから言えることではありますが、これらの経験は、本当にかけがえのな い、人生の「濃密なワンモーメント」であった、と思っています。合宿というものは、柔道の技術を磨 き、心身を鍛えるのはもちろんのこと、部員同士、先輩後輩と仲を深める機会でもあると思います。コ ロナ禍という何もかもが制限されるご時世の中、このような大変貴重な機会を得て、無事に遂行するこ とができたことを、本当に嬉しく思います。これからもこの戸狩合宿が末永く続くことを祈りたいとこ ろですが、そんなことをいうと現役にこっぴどく怒られてしまうので黙っておきます。 戸狩合宿開催にご尽力くださいました、保護者の皆さま、先生方、そして宿の方々におかれましては、 心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。引き続き、塾柔道部を何卒よろしくお願い いたします