こんにちは。3年の篠原です。前回の部員日誌更新日が3月31日、3年生になってから初めての日誌です。

先日東京都学生柔道優勝大会がありました。応援に来てくださった先輩方、並びに結果を気にして現地でなくても応援してくださった皆様、この場を借りて御礼申し上げます。

私は慶應にとっての初戦である二回戦の大正大学戦に出させていただき、背負投が決まって勝利を納めることができました。

名将笹野監督の采配により令和最初の慶應義塾大学の大将という大役を任されたわけですが、しっかり仕事をこなせて良かったです。

30年後、私がそこそこのOBになった時、その時の令和生まれの学生達に、
「俺が令和元年最初の塾柔道部の大将だったんだぞ」
と鼻高々に言ってやるのが今から楽しみであります。(勿論その次の東海大学戦でメンバーから外れていることは内緒です。)

思えば昨年、12人の補欠を含めたメンバーには入ったものの、東京予選、全日本学生の両試合で、一試合も7人のメンバーに入ることが出来ませんでした。僕以外の11人はどこかしらの試合に出場していて、僕だけが全ての試合をセコンドで見守るという悔しい思いをしました。

そういった意味では、今年は一試合でも出してもらえた、そしてそこで結果を残せたというのは僕の中ではかなり自信になりました。

これはあくまで持論ですが、柔道は気持ちで負けなければ技術、体力で相当な差がない限り負けないと思います。逆に言えば、自分より力量が上回る相手にも、妥協せず、辛抱し続ければどこかで相手の集中力が切れるときが来ます。

古臭い精神論だと思われてしまうかもしれませんが、少なくとも僕が10年以上柔道を続けてきて一番感じる部分です。これは柔道に限らず、他の競技にも通ずるのではないでしょうか。

塾柔道部は現在50人ほどの部員で活動していますが、全国ベスト4校のように高校時に全国で名を馳せたスター選手が集まっている訳ではありません。

実績の劣っている我々が目標を達成するには、技術や体力をつけるのはもちろん、体裁を気にせず、泥臭く、這ってでも相手に食らいつくぐらいの気持ちがないといつまでも強豪と言われるチームには勝てないと思うのです。

世間からキラキラしているイメージを持たれている(であろう)慶應の学生だからこそ、泥臭く、血まみれ汗まみれになりながら勝利を目指すことに価値があるのではないでしょうか。

僕はどうしてもどんくさい柔道スタイルなので、そこのかっこよさを求めてしまいます。

全日本学生まで残り約二週間、ここから試合に向けて出来ることはもう多くはありません。いかに実践に近い戦闘モードで気持ちを出して一回一回の練習に打ち込めるかが僕自身は大事だと思います。

がむしゃらとデタラメを履き違えてはいけませんが、もし全日本学生で僕を使っていただくことがあれば、その時は最高の気持ちのこもった試合ができるように、準備をしていきたいと思います。

また、試合に出られなくても、最善のサポートをし、チームの良い雰囲気作りが出来るように、とにかくチームの勝利の可能性が1%でも上がるよう、様々なパターンを考えてシミュレーションしていこうと思います。

今年のチーム目標は、
“ディスケ ガウデーレ(楽しむことを学べ)”
全国の強豪チームと熱い試合を展開し、格上を食いに行くゾクゾク感を楽しめたら最高です。

選手だけでなく、団体戦はマネージャーも含めたチーム全員の総力戦です。全員でチャレンジャー精神をもち、ここから試合の日まで、一丸となって戦えたらと思います。

どうぞ皆様、変わらぬ御声援をよろしくお願い致します。

おわり