平成18年度暑中稽古報告
6月28日、午前5時。三田綱町柔道場に宿泊していた学生たちが目を覚まします。それに続いて自宅から自動車で来た学生が道場へと姿を現し始めます。そして、稽古開始時間である5時半が近づくと、師範の先生、先輩方がお見えになりました。こうして今年も暑中稽古が始まりました。
寒稽古に比べると、大分寝やすいということもありまして、学生は皆十分な状態で稽古に臨めているようでした。まずは準備体操に始まり、打ち込み、寝技乱取、と段々と熱のこもった稽古になっていきました。立技乱取になるとその激しさは一層強まり、朝方の少し涼しい道場の中も熱気でいっぱいになりました。
今年の暑中稽古は五日間と、それほど長いものではありませんでした。しかし、全ての日において学生たちに気力がみなぎっているのを感じました。それはおそらく26年ぶりに全日本学生に団体で出場できたということが、皆の自身につながっているのだと思います。
そして、それぞれの学生がまた新たな目標に向かって稽古を積んでいこうという意気込みがその気力に直結しているのでしょう。
最終日には懇親会が開かれました。最初に成毛秀臣先輩より挨拶をしていただき、その後は皆で酒を酌み交わしました。先輩の方々も学生も、非常に明るく楽しくこの時間を過ごしました。寒稽古の汁粉会・柔道祭も含め、このような集まりのときにやはり塾柔道部の伝統、そしてその伝統の良さを感じます。そして、師範の先生、各校の部長の先生の挨拶をしていただき中締めとなりました。懇親会が終わったあとも、多くの先輩方が道場に残ってくださり学生の話し相手になってくださいました。
今年の暑中稽古も多くの方々にお越しいただき、非常に盛況となりました。道場に来てくださった先生、先輩、学生、生徒、児童及びご父兄の方々、誠にありがとうございました。また、最終日の懇親会の会費、ご寄付をいただいたことを厚く御礼申し上げます。