「第8回慶応杯争奪柔道大会に参加して」
慶応義塾志木高校
監督 安藤洋志
第8回慶応杯は、桜の咲き始めた日吉の道場で盛況の中行われました。 予選リーグは工夫して設営した4試合場で行われ、志木高も順調に勝ち進む事が出来ました。 そして、決勝トーナメントの対横浜高校戦、巨漢を揃えた相手に良い所なく完敗した次第です。 残念ながら、今年も強豪高にはなかなか善戦出来ないという状況を打破出来ませんでした。
最近の高校柔道は強い高校と弱い高校の二極化が進み、稽古量も学校間で随分差があります。 5人の団体戦メンバーの揃わない学校も多くなっている一方、強豪高では中学での経験者の入部も多く、基礎トレーニングや寝技打ち込み等を取り込み、3時間近くのハードな稽古をこなしています。 そのような中、進学校は比較的柔道の指導が行き届いており、よく頑張っている気がします。 特に中高一貫校では文武両道の奨励されているケースが多く、慶応杯にも多数参加頂いています。
柔道の普及発展には、底辺の広がりがどうしても必要です。 志木高では、平素から体力・素質に恵まれた人だけでなく、「柔道の良さ、面白さ」を理解した生徒の増える事を願って指導しております。 今年も、大学生や若手OBの尽力で盛大に慶応杯が催され、強弱に関係なく全員が出場出来る機会を与えて頂き、心より御礼申し上げる次第です。
「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」
聖光学院高校
柔道部顧問 花家 徹
この度は、第8回慶應杯争奪柔道大会にお招き頂き誠にありがとうございました。このような盛大な大会に参加できましたことを、たいへん光栄に存じます。本校の柔道部は部員数も少なく、対外試合も余り経験がありません。今回は高校生だけではありましたが、何とか団体戦に参加することが出来ました。全国の名だたる学校に混じって競技できましたことは、部員達にとって貴重な経験になったことと思います。また慶應義塾大学柔道部関係の皆様による、細かいところまで配慮の行き届いた大会運営にも感服しております。恵まれた施設や丁寧な応対をされる部員の皆様に、高校生達は憧れの気持ちを持ったようです。これを励みにこれからも精進して参りたいと存じます。
最後に、貴柔道部の益々のご発展をお祈り申し上げます。
「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」
國學院大學久我山中・高コーチ
岡崎浩史郎
私は今回初めて久我山の柔道部を率いて由緒正しき慶應杯争奪柔道大会に参加させていただき光栄に思います。今大会で私は日頃は見られない部員の一面を見ることができ、かつ他校の素晴らしい柔道のテクニックや勝ちに行く前向きな取り組み姿勢に驚嘆しました。この様な面は非常に学ぶ必要があり、大変いい勉強になりました。そして選手控え室で飲み物を無料で配給したり、昼食もしっかり準備してくれる慶應杯の姿勢からは、他の大会には見られない選手達のことを考える美しき思いやりの気持ちがひしひしと心に伝わってまいりました。この慶應杯を準備してくださった役員の皆様、本当にありがとうございました。私は今大会を通して大会というものは選手だけでなく、その周りの人々の協力により成り立っていると実感しました。また是非次回の大会も招待していただければ光栄です。
「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」
東京工業大学附属科学技術高等学校
監督 大竹 雄介
慶應杯は、以前より存じておりました。今回、ご縁があり初めて参加させていただきましたが、規模の大きさ、学生の運営の意識の高さ、取り組む姿勢などなど大会としての充実度に感服いたしました。
まず、慶応義塾体育会柔道部は柔道のみならず、すでに社会人としての良識を得て、実践しているなという感想を持ちました。
そんな大会に参加させていただき、非常に光栄でした。この大会のお陰で、本校選手達の意識も高まり、相乗効果を得たと感じております。
また、数多くの参加校の中、非常に多くの優秀な学校が集まり、更に柔道のレベルも高く、文武両道のお手本のような姿を拝見でき、生徒達の良い刺激になり、私も指導者として多々得るものがありました。
今回の試合結果を省みると、予選リーグ3位敗退と散々でしたが、その後の出場試合では、全てにおいて、上位入賞を果たすことができました。これは本校が慶應杯で得られた成果であり、今後とも是非参加させていただきたいと思っております。
慶応義塾体育会柔道部の今後の益々の発展を願いまして、ご挨拶と代えさせていただきます。ありがとうございました。
「第8回慶応杯争奪柔道大会に参加して」
開成中学校・高等学校
監督 松本英治
毎年、慶應杯争奪柔道大会にご招待いただき、ありがとうございます。春休みの柔道部の対外試合として、大会に参加することが部員一同にとって大きな励みとなっております。本年の大会も、多数の参加校と柔道を通じた交流の機会を得ることができました。試合結果としての成績を残すことはできませんでしたが、貴重な経験となりました。お礼申し上げます。末筆ながら慶應大学柔道部のますますのご発展を祈念いたします。
「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」
成蹊高等学校
監督 藤澤健幸
素晴らしい歴史と伝統を誇る慶應大学柔道部の皆様のおかげで、成蹊高校柔道部員が良き経験ができ、この場をお借りしまして改めてお礼申し上げます。
私はH16年度、東京学芸大学を卒業いたしまして、成蹊高校に赴任いたしました。大学時代には柔道部に所属しまして、よく慶應大学柔道部の皆様と稽古をし汗を流しました。学生時代だけでなく、今こうして一指導者となっても慶應大学柔道部のお世話になり、感謝の言葉もございません。改めて柔道の素晴らしさを実感しております。
今回の試合では成蹊高校は予選リーグ敗退という結果に終わりましたが、“努力は無限”を合言葉に今後も精進して参る所存でございます。
慶應義塾体育会柔道部の皆様の益々のご発展とご健闘をお祈りしております。
「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」
法政二中・高柔道部顧問
永富新悟
春の恒例となった慶應杯柔道大会、本校は今年で三回目の出場となった。年々増加する
参加校、そしてレベルの高さ、いずれも日本最古の柔道部が開催する大会に相応しく、継続性と進歩性を肌で感じることができた。残念ながら準決勝で桐蔭学園に敗れ、二年連続の3位に甘んじたものの、一年のまとめの時期に開催されるこの大会で、チームの状態を確認することができた。同時に、数多くの試合を通じて、新年度に向けての個人、あるいはチームの課題を見つけることができたことは、我々にとって大変有意義であった。
慶應義塾大学柔道部の皆様には、近隣ということもあって日ごろから稽古に参加させていただき、お世話になっている。そのため、高校生にとっては、最も身近な「先輩」という意識を勝手ながら持っている次第である。そんな先輩の一人に、法政二中柔道部出身の部員がいる。彼は、二中柔道部が創立された際の第一期生として入部したのだが、お世辞にも体力、技術面で他の部員と比べて優れているとは言い難かった。創立当時の不安定な時期、私自身も手探りの状態であった為か、中学生の体力、技術を省みることなく猛烈に稽古した時期でもあった。しかし、そんな状況の中でも彼は常に全力で柔道に取り組んでいた。そして最後の大会、彼は第一シードの強豪選手を相手に、一歩も引くことなく果敢に攻め続け、「技あり」を奪った。残念ながら最後の最後で逆転負けを喫してしまったが、その日会場で一番盛り上がった試合であった。そんな彼がさらなる学問の道の追求を目指し、慶應義塾大学の付属校を受験し、見事合格を果たしたのが4年前。話によると、高校時代も柔道を続け、ついにはキャプテンまで務めたという。そして先日、合同稽古に訪れた際、彼は後輩たちの前で大きく成長した姿を披露してくれた。慶應義塾大学柔道部員となった彼は偉大なる伝統を背負い、そして未来に向かって羽ばたくべく今後ますます精進してくれるであろう。多くの付属校の特性である「大学への推薦入学」という制度の枠を大きく飛び越え、自分の可能性に挑戦する姿は後輩たちにとって頼もしく、また、彼が法政ニ中出身だという事実は我々にとっての誇りである。このように、他大学、他組織とのつながりが我々の愛する「柔道」であることを認識する大きなきっかけとなっているこの慶應杯、今後益々の発展を心から期待している。本校でも僭越ながら「燈青杯(とうしょうはい)」という中学生の柔道大会を年に一度開催しているが、慶應杯の柔道大会としてのクオリティの高さは大いに参考にさせていただいている。今後益々多くの柔道を志す若人たちがこのような大会に集い、切磋琢磨してくれることを心から願う。最後に、今大会の企画、運営に携わった多くの関係者の方々への感謝の気持ちと敬意を表したい。
第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して
成立学園高等学校
助川 忠臣
7年前、私は慶應義塾大学の2年生でこの大会の運営係として参加していました。その頃は参加校も少なく、今回よりも小規模であった記憶があります。今回で8回目を迎えた慶應杯争奪柔道大会は例年に比べ、多数の中学生と高校生の参加により盛大で活気のある柔道大会となり、私自身とても嬉しく思います。
第6回から成立学園高校柔道部顧問として参加させて頂き、今回で3回目の参加となりました。チームとしてまだ1勝もあげることができず、勝つことの難しさを改めて実感しました。この大会で特に印象に残ったことは、相手が大きくても、組み手の徹底と前に出る気持ちがあれば、3分間の中でチャンスをものにすることができると考えさせられたことです。体の小さい者が多い成立にとっては、学ぶべきものがたくさんあり、選手としても、指導者としても価値のある試合でした。
最後になりましたが、自分が学生の時から参加しているこの大会は、選手にとっても、指導者にとっても、意味のあるものであり、自分自身を見つめ直すいい機会となりました。このような大会の企画・運営に携わった先生方・先輩方・学生諸君に深く感謝の意を表明し、慶應義塾の部員増加と更なる御活躍を心よりお祈り申し上げます。
第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して
神奈川県立小田原高校
込山 清
先日は、本大会に参加させて頂き、ありがとうございました。選手一同、試合はもとより、大学自体に足を運ぶことができるのもとても楽しみにしておりました。大会では、トーナメントまで勝ち進むことができ、選手の自信にもつながったかと思います。来年度もぜひ参加させて頂ければ光栄です。また、役員の学生を拝見することができ、期待通り慶應生でとても感心致しました。本校の生徒で希望するものがおりますので、ぜひ貴校の柔道部に入って、柔道を続けてほしいと感じました。ぜひ、来年もお願い致します。
『第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して』
栃木県立宇都宮高等学校
監督 村田剛
今大会より貴校の主催されている「慶應杯」に参加させて頂くことになり、大変うれしく思っています。高校男子の部にA・Bの2チーム参加ということでしたが、どちらもベスト8に入る事ができ、有意義な試合をさせていただきました。重ねて感謝します。
本校は、栃木県宇都宮市にある県立の男子校です。ほぼ全員が栃木県内の出身であり、県内全域より通学をしています。公立校においては全国でも名前が挙がる進学校ですが、勉強のみに偏らず、「全人教育」・「学業プラス1」などをかかげ、各種行事や部活動にも力を入れています。その中での柔道部といいますと、10名前後と少人数の活動ではありますが、日々の稽古を大切にし、現在は、関東大会に出場ができるチームとなりました。今後は、関東大会に連続出場をすることはもとより、インターハイ出場を目指し、更に稽古を重ねていくつもりです。
さて、現在の柔道界では、中学・高校における部員数の減少、あるいは児童・生徒たちの柔道離れが叫ばれていると聞きます。しかし、今大会に参加して驚かされたことは、これだけ多数の全国各地にある有数の進学校が活発に活動されており、なおかつ当然かもしれませんが、一人一人が一生懸命柔道に取り組んでいることでした。特に、試合に対する姿勢や気持ちなどは大変勉強になりました。私も現在、進学校と呼ばれる学校に勤務させていただいております。そこでの私の役割は、勿論宇高柔道部を強化し、一つでも多く上位大会に出場することではありますが、そのことよりもっと根底にある部分として、ただ試合に勝つことだけでなく、やがて栃木県はもとより日本を担う生徒たちに対して、柔道の素晴らしさや面白さを伝え、一人でも多く生涯柔道に携わっていく人間を育てていくこと、また、柔道に携わらなくとも、将来自分を振り返ったときに「中学・高校時代に柔道(武道)をやっていてよかった」と一人一人が思えるようになればと考えます。そして、その結果として、それらのことが柔道界の発展や底辺の拡大にもつながればと考えます。私は、この慶應杯は、そういった環境に近い学校が、全国各地から集まって開催される大会と考えます。その大会に参加でき、時間を共有できたことは、生徒たちはもとより指導者の私が一番刺激を受け、今後の励みとなりました。次の大会に参加できたときには、新たな宇高柔道部をお見せできるよう今後も日々精進していきたいと思います。
最後になりますが、今後この慶應杯がますます発展することとともに、大会に参加された多数の学校、また、慶應義塾大学柔道部の御活躍を祈念いたします。