「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

海城中学校3年
河口友樹

 今回、私達海城柔道部は第8回慶應杯に出場しました。海城は練習試合等が少なく、そのため私達と似通った練習環境の学校どうしが試合できる慶應杯は春の公式戦に向けての良い力だめしになりました。しかし、それ以上に感じたことがあります。私達は他の強豪校に比べて練習時間が短く、都大会で負けても「自分達は練習時間のせいで負けたからしょうがない」と思って、自分達の中で限界を作り、折り合いをつけていました。ですが、この慶應杯で同じような練習環境の学校に負けて、自分達と同じ環境でももっと強くなれることが分かりました。今回を機に自分達で限界を作らずに練習、そして試合に一心不乱に臨み、負けた時は純粋に悔しみ、それをバネにまた柔道に励んで行きたいと思います。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

聖光学院高校
山口 幸

 慶應杯。北は北海道、南は九州まで全国の高校柔道部が集まったこの大会が、僕達聖光学院44期生の引退試合となりました。高校柔道生活最後の試合を悔いのないように精一杯頑張ろうと、部長と共に意気込んで参加したのですが、結果は決勝トーナメント初戦敗退と満足のいくものではありませんでした。しかし、とかく個人主義に走りがちな昨今の風潮の中で、柔道というスポーツを通して他人への礼儀を学び、日々の鍛錬を重ねて己を磨くことの大切さを改めて知る良い機会となりました。各校の選手の姿を自分に照らしては自分の未熟さ、甘さを思い知り、審判の先生方ならびにスポンサーの皆様からは自分達がいかに周りの方々に支えられているかを再確認することが出来ました。最後になりましたが、このような素晴らしい場をご用意くださった慶應義塾大学体育会柔道部の皆様に、深く感謝の言葉を伝えさせて頂きたく思います。皆様本当にありがとうございました。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

國學院大學久我山中学3年
丹羽正継

 私達國學院久我山中柔道部にとって、今回の慶應杯争奪柔道大会ほどの規模の大会に参加したのは初めてのことでした。北海道から兵庫まで様々な方面から多くの学校が参加していることに驚き、この大会にかけるものの大きさに足がすくんでしまいました。けれども普段互いに練習している仲間から見えない勇気をもらい、自分の出せる力を出しきろうと思いました。開会式の後、第1試合が私達でした。初戦の相手は海城中学です。先鋒は健闘むなしく敗戦。中堅は大外刈りを決め勝利し、結果は私の肩に託されました。そして大将戦。結果は払い腰を決められ、負けてしまいました。2回戦の江戸川取手は先鋒の私が一本勝ち。中堅は優勢負け。大将は不戦勝ということで、私達は勝利しました。今回の大会で感じたことは、私達以上に頑張っている人が沢山いるのだなということです。技のキレ、スピードなど私達より上のレベルの人が大勢いました。そういう人たちを見て、私達も普段の練習を一生懸命やり、自らをもっと向上させていきたいと心に強く思いました。そして仲間と共に、これからも柔道に励んでいきたいと思いました。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

國學院大學久我山高校2年
新倉成章

 私達は第8回慶應杯争奪柔道大会に参加したことによって様々なことを学ぶことが出来ました。まず、試合の前の準備がおろそかであるということを感じました。私達はA・B・Cチーム出場させていただきましたが、直前になって出場選手が怪我をしたり、不都合などで出場できなくなるということがありました。したがって、試合の前はもっとしっかり調整し、全力で試合に臨めるように心がけたいです。また、いつもと違う会場の雰囲気で試合をしたことはいい経験になったと思います。高知学芸高校や灘高校、そして函館ラ・サール学園高校のように関東地方以外の高校と試合をすることはあまり機会がないので、いつも以上に気を引き締めて戦うことが出来ました。今後、この大会がさらに全国的になり、出場校も増えて、盛り上がっていけばと思います。また慶應義塾大学の学生さんが自ら率先して案内やカメラ等の仕事をしているのもすばらしかったです。柔道以外でも良い勉強になりました。この大会で学んだことをこれからに活かしていきたいです。そして強くなって優勝が狙えるように頑張ります。今回は出場させていただきありがとうございました。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

東京工業大学附属科学技術高等学校
菅原 直樹

僕達、東工大附属高校は国公立東京都大会という国公立限定の大会に向けて日々練習を重ねていました。慶應杯は、その為の最終調整という意味合いで参加しました。しかし、この大会の規模は予想をはるかに超えるものであり、東京はもとより、全国各地から多くの学校がエントリーしていて、実力も全く未知数であった為、僕は極度に緊張して面食らってしまいました。当然、そんな状態で体が動くはずもなく、結果は予選リーグ敗退、2日後に控えた国公立大会に大きな課題、不安要素を残すことになってしまいました。
ですが、課題が残った反面、学んだこともあります。1つは柔道が様々な所で行われているのだという実感です。2つ目は気持ちの持ち方、温め方です。いくら技術を持っていても、メンタル面がおろそかでは実力を発揮することはできないのだと思いました。これらの根本的な、しかし貴重な経験を積めたということは、慶應杯のような権威のある大会でなければ得られない物だと思います。それだけでも、僕にとってこの慶應杯は有意義な大会だったと感じます。
これからも是非、10回・20回と回を重ね、より多くの学校がしのぎを削る素晴らしい大会となり、柔道の益々の発展につながって欲しいと願っています。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

開成中学校3年
堀野雅祥

今回、中3にして初めて参加させて頂きました。皆のレベルの高さにとても驚き感動しました。僕は引き分けが2回とあまりよくない結果でした。特に2試合目、僕が勝てば決勝トーナメント進出という場面で引き分けてしまい本当に悔しい思いをしました。ただ、この悔しさというものが僕のそれからの練習への思い入れを変えました。絶対に勝ってやるという思いが頭に入りました。
来年も参加させて頂き、そこでは決勝トーナメントに進めるように頑張りたいと思います。そして、大学でも柔道を続けてやっていきたいと思います。そのときはよろしくお願いします。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

桐蔭学園高等学校
英 剛太郎

今回、私は桐蔭学園高校の選手としてこの慶應杯に出場し、チームワークを合わせて見事に優勝することが出来ました。私は高1の時にもこの大会に出させて頂きました。その時は高校に入学して間もなかったので、高校生の人達はどのくらい強いのだろうかととても緊張しました。そして、伝統ある慶應大柔道部の道場で試合をするということもあり、逆に楽しみでもあったことは今でも忘れません。その時は、チームの先輩方と共に死力を尽くして優勝することが出来ました。今年は2年ぶりの出場で、高3生ということもあり、チームを引っ張っていくという強い使命感のもとに戦いました。5試合近くを戦いましたが、それは年々この慶應杯に出場するチーム数が増えているということであり、大会全体のレベルも格段に上がっているなと感じました。
 今後は、この大会をステップに全国大会優勝に向け、日々精進していきたいと思います。本大会に出場させて頂き有り難うございました。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

高知学芸中学校3年
谷本直也

今回で三度目となるこの大会は、残念なことに部員が一人欠けてしまったため二人で出場になりかなり心配していたのですが、初の決勝トーナメント出場と団体3位という結果をおさめられてとても感激しました。しかし、自分の直しきれていない弱点も多く発見させられました。来年はその弱点を消して本大会に挑みたいと思います。
大会前に慶應大学柔道部の方々や他県の部員達と合同練習ができ、大学の方には指導していただき、他県の部員との練習で自分は刺激を与えられまた強くなれると思い練習に打ち込むことができて、充実した練習だったと思います。この時の気持ちをずっと持ち続け、来年もリーグ戦を勝ち抜きたいと思います。

 

「第8回慶応杯争奪柔道大会に参加して」

沼津市立沼津高等学校中等部
神山 結理

 準々決勝から緊張も高まり、相手も強くなってきました。準々決勝の相手は、同じ中学の同じ中学1年生です。いつも一緒に稽古していますが、思うように自分の柔道ができない苦手な相手なのに、勝つ方法が見つからないまま試合は始まりました。試合は勝ったものの、自分を出せず、根木谷先生に注意を受けるばかりでした。
 何とか準々決勝も勝ち抜き、決勝に進みました。決勝戦前「どう見ても強そうだし、勝てそうもないな」と思い、弱気になりました。弱気が出てしまい、自分のよさが出せずに負けました。なぜ弱気になったのかの反省の中で、自分に自信が持てるようにするにはどうしたらいいか考えました。先生の話で、強かった先輩は「いつもこんだけやったんだから」と思って試合に臨んでいたと聞きます。私も先輩達のように、自分に納得できるまで、追い込んだ稽古をしたいと思います。
 試合では、父の言う「強い人が勝つのではなく、勝った人が強い」の言葉を忘れず、どんな相手にも恐れない心と、技を磨いた自分で戦いたいです。慶應杯では、そんなキッカケをつくってもらいました。感謝しています。来年は“優勝”します。 

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

成蹊高等学校
入江薫郎

この度は成蹊高等柔道部を慶應杯に参加させて頂き、まことにありがとうございました。
自分達はあまり良い結果が出せず、せっかく呼んで下さったのに勝つことができませんでした。まだまだ試合になれていなかったため、大舞台に立ってとても緊張してしまいました。とても残念で悔いの残るものも多く、自分たちの未熟さを思い知らされました。
しかし各地から沢山の高校が今回の大会に出場していて、普段は相手にすることのできない様な人とも試合ができてとても良かったです。このような機会を作って頂きありがとうございました。とても良い経験になりました。
大会が終わってから一度も挨拶に伺うことができませんでしたが、この場を借りてお礼を申し上げます。またいつか練習に参加させて頂くことができれば、さらに練習を積み今回の経験を活かして強くなっているところを見せたいです。色々と本当にありがとうございました。そしてどうか今後も宜しくお願いします。

 

「第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して」

法政第二高校選手

 今回慶應杯に参加して、全国の様々な学校と試合することができて、とても良い経験になりました。特に、昨年度全国優勝の桐蔭学園と対戦できたのが印象深いです。法政第ニ高校は毎年この慶應杯に参加させていただいていますが、参加校の数、レベル共に毎年上がっています。また、普段から慶應義塾大学の柔道部の方々には場所が近いということもあり、稽古をつけていただき大学レベルの柔道に触れることができとても勉強になります。
いつか慶應義塾大学の柔道部の方と同じ畳に上がれるように日々の稽古に精進したいと思います。

 

『第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して』

栃木県立宇都宮高等学校
小池 彬喜

今回初めて慶應杯に参加したわけでありますが、私たち部員はこの大会に非常に興味を持っていました。まずは、全国の名だたる進学校が多く参加していること。そして、その学校の方たちがどのような柔道をするか、ということです。正直なところ、非常に学問にたけている学校では、「文武両道」は難しいのではないか、と思っていました。しかし、実際のところそうではなく、「武」もおろそかにせず、心技体ともに充実した柔道をしていました。もう一つ興味があったことは、慶應義塾大学の学生の「姿」です。これについては、予想通り、勉学に励みながらも柔の道の努める大学生の理想像という「姿」をされていました。他校生の「文武両道」、大学生の「姿」を見て私たちはとてもよい刺激を受けることができました。さらなる努力を積み、またこの大会に来年、再来年と参加していきたいです。

 

第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して

神奈川県立小田原高校
茂村 亜久理
         
 今回は慶應杯争奪柔道大会に招待していただき、ありがとうございました。私たち、小田原高校は、現在部員は15人で成り立っており、そのほとんどが柔道を高校から始めています。今回参加された学校は、全国でも有名な進学校ばかりで、最初に見たときはとても驚きました。そして、さらに驚いたことは技術も素晴らしいということでした。選手はみな気合があり、ねばり強い試合をしていたことが印象に残っています。やはり、勉強においての集中力は柔道においても一緒なのかと思いました。「文武両道」というのはとても難しいですが、これからも私たちは柔道も勉強も日々の努力を怠らず、頑張っていきたいと思います。

 

第8回慶應杯争奪柔道大会に参加して

成立学園高等学校
鵜澤 牧人

 私達成立学園柔道部は、慶應杯に参加するまでに、どのようにしたら目の前の相手に勝つことができるかを課題に日々練習してきました。まず、一つの試合の中で多くの技を掛け切ること、相手を崩すことを研究しました。「攻め」だけではなく、いろいろな技を掛けられても投げられないように「受け」の強化も図りました。
 慶應杯当日、予選リーグで二戦とも敗れてしまいましたが、たくさんの学校が参加していました。軽量級の選手が重量級の相手に対して組み手を徹底していること、技を先に仕掛け、連続で掛け切ること、技を受けるときのタイミング・姿勢など参考になるものばかりでした。
 慶應杯を通じて自分達には、まだまだ「受け」が弱いということ実感させられ、また、相手を投げるという点が不足していたことを知る機会ともなりました。今後も助川先生・佐藤先生のもとで得意技を打込・投込・研究によって確固たるものにし、コロコロと簡単に転がらないように、全身のバランスと筋力強化をしていきます。いつしか、成立学園柔道部が優勝旗を手にしていることを願って努力し続けていきます。