5月28日、東京学生柔道優勝大会が日本武道館にて行われた。現在の制度では、上位16校(1部校)、及び敗者復活戦にて勝ちあがった2校(2部校)が全日本学生に出場することができる。
一回戦の相手は学習院大学であった。全員が危なげない試合運びで7-0の圧勝、幸先のよいスタートとなった。二回戦の相手は、去年も敗れた順天堂大学であった。ここで勝てば一部復帰となる。しかし、前田は引き分けるも力及ばず6-0で負けてしまった。
これにより敗者復活トーナメントに移ることになった。我々の目標であった全日本学生出場するためにはこのトーナメントを最後まで勝ち抜かなければならない。朝飛師範、加賀美監督のもとに集まり、もう一度士気を高め、敗者復活戦に臨んだ。
敗復一回戦の相手は駒沢大学。テンポよく前の3人が勝ち、このまま4人で決めるかと思われたが、続く二人が負けてしまい、勝負は後半にまでもつれた。しかし一年の伊藤が持ち前の勝負さを見せ、背負い投げで一本勝ちし、勝負を決めた。
続く東京理科大学戦もこの勢いまま6-0で破り、最後の一試合を残すこととなった。
我々は最後の相手は青山学院大学が来ると予想していた。しかし勝ちあがってきたのは青山学院大学を下した東京大学であった。現在の東大は実力者がそろっており、簡単に勝てる相手ではないと皆が感じ、最後の試合に向け集中力を高めた。
先鋒には私が選ばれた。試合の最初から前に出て技をかけ、開始一分過ぎに小内刈りで一本をとり、チームに勢いをつけることができた。前田も勢いに乗り、内股から袈裟固めで抑え込んだ。続く久保田は、相手のポイントゲッターに序盤に有効を取られるも、後半に有効を取り返し引き分けにもちこんだ。中堅伊藤は、うまい試合運びで相手の反則を誘い、相手があせって前に出た所を巴投げで合わせ一本勝ち。三将服部は、体落としで有効、出足払いで有効、と相手を圧倒し最後は背負い投げで一本をとり、東大戦の勝利を決めた。塾柔道部26年ぶりの全日本学生出場である。
26年ぶりに全日本学生に出場できるのは、師範、監督ならびに柔友会の先輩方のご支援の賜物であると深く感謝したい。
厳しい練習に耐えてきた部員達にとってこの全日本学生出場は自信になり、今後の更なる飛躍が期待される。現在、柔道部は全日本学生出場に満足することなく、日々練習に励み、全日本学生での勝利を目指している。そして、この全日本学生の出場の勢いに乗り、来年度1部復帰のために、2部大会の優勝をも狙い、精進する所存である。