2006_1_9寒稽古清水ガイドブック平成5年卒業の清水健さんが、「U.S.A.ナショナルパーク・ハイキング案内」というガイドブックを出版されています。寒稽古最終日の汁粉会の際に現物を拝見しましたが、素晴らしい景色の写真、分かりやすく魅力を伝える文章の全てを清水健さんが手がけたそうです。以下は、清水健さんから皆様へのメッセージです。

寒稽古お疲れ様でした。
私は、筋肉痛のせいか首が動かなくなり、数日後ようやく寝返りを打てるようになりました。今年は、もう少し真面目に稽古に励み、次の寒稽古では、「金杯」を狙うつもりです。(ただし来年も、6日間という日数であるならば、ですが…)

諸先輩方の前で僭越ではありますが、2003年に山と渓谷社より出版させて頂きました、「U.S.A.ナショナルパーク・ハイキング案内」を宣伝させていただきます。

この本は、アメリカ国立公園でのハイキングを前提に、代表的な14ヶ所の国立公園から、41コースのハイキング・トレイルをまとめたフォト・ガイドブックです。取材には、夏のシーズンを2年間費やし、1000km以上のトレイルを歩きました。
カリフォルニア州ヨセミテから端を発した「自然環境の保護」という概念は、1872年に、世界最初の国立公園となる「イエローストーン・ナショナルパーク」の誕生をもたらました。現在、ハワイ・アラスカを含めたアメリカ合衆国内には50ヶ所以上のナショナルパークがありますが、それぞれの公園が抱えている問題は非常に複雑化しています。なぜなら国立公園には、「自然環境の保護」と「人々の利用」という、2つの矛盾した役割があるからです。人が歩けば、自然はそれだけ破壊への危機に曝されます。しかしその、歩く、自然に触れる、という行為が私たちに与えてくれる影響もまた計り知れません。
黙々と歩く者、和気あいあいと歩く者、歩き慣れないハイカーから経験豊富なハイカー、地元の人間から国内、海外からの旅行者まで、老若男女、千差万別、トレイル上では本当に様々な人々に出会うことができました。そして多くのハイカーに共通していたことは、この大自然を楽しもうとする意識であり、それらを守ってゆこうとする意思であったと思います。ナショナルパークとは、子供から大人までが楽しめる、まさに巨大な「公園」であり、ここには大きな時間が流れています。そしてただ眺めるだけでなく、こうした時間の中を実際に歩くことで、また別のアメリカの姿が見えてくるのではないかと思います。
書店にお立ち寄りの際は、是非一度お手にとってご覧き、お気に召せばご購入いただければ幸甚です。

清水 健 (平成5年卒業)

amazon.comにも紹介されていますのでご覧ください。