2023年度、副主将を務めさせて頂きました、細谷颯太です。私は、塾高から通じて7年間、塾柔道部にお世話になりました。中学で部活が無かった私にとって、部活でチームとして戦える、その事が当初とても嬉しく感じたのを覚えています。7年間を経て、慶應はOB、OGの先輩方を含めてチーム慶應だと認識致しました。関西遠征や九州遠征の際にはそれぞれの地域の先輩方にご馳走様して頂き、塾柔道部のネットワークが日本全国に渡る事に驚きを覚えました。先輩方の支えに応える為にも今年一年結果に執着して参りましたが、奪還を達成する事が出来ず、幹部として責任を感じています。早慶戦2連敗という結果になってしまいましたが、先輩方の支えが無ければここまで7年間柔道に専念することは出来ていなかったと考えております。本当にありがとうございました。
副主将は幹部でありながらその位置付けが難しい役職であり、私自身悩みながら1年間過ごして参りました。チームの強化とチーム内の雰囲気作りを両立するのは簡単では無く、そうは言えどもどちらかを切り捨てるのは正当ではないと考えておりました。
その為、私は練習やトレーニングの取り組み方で背中を見せる傍ら、悩んでいる後輩に対してアプローチを掛ける事でチームを陰ながら支えていこうと考えておりました。しかし、その事で表立って動く主将の都倉や主務の望月に対して過度に責任を集中させる結果となってしまいました。その中でも毅然と部運営に奔走してくれた2人には特に感謝しています。
そのような中の最後の1年は喜びは殆どありませんでした。都学では接戦で1部残留を決めたものの全学では1回戦で数年前であれば圧勝するであろう相手に敗退。尼崎も敗退。個人でも全学出場はならず。そして、最後の早慶戦でも相手選手は3人目にも関わらず引き分け。何も結果で恩返しは出来ませんでした。
最後まで悔しい思いをし続けましたが、慶應はこの結果で納得していいチームでは絶対にないと考えております。結果が全ての世界、この悔しさは後輩達に託します。
慶應義塾を卒業した者は全社会の先導者にならなければなりません。7年間、塾柔道部で培った経験を基盤にこれからは日本の発展に尽くして参ります。
最後になりますが、先輩方に支えて頂いた分をこれからは塾柔道部の後輩に還元させて頂く所存です。これからも塾柔道部の一員として御指導御鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。