野口宏水先輩(昭和33年卒、7段)の長期にわたる柔道を通じた国際的な活動が認められ、公益財団法人日本スポーツ協会から、「第14回日本スポーツグランプリ」が授与されることになりました。表彰式は、第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体2019」開会式当日の9月28日夕、水戸市内のホテルで行われます。
同グランプリは、「長年にわたりスポーツを実践するとともに、広く国民に感動や勇気を与え、『生涯スポーツ社会』の象徴となる顕著な功績をあげた中高年齢層の個人又はグループを顕彰する」ものです。
同協会が発表した「受賞者の功績」では、野口先輩について「父の影響で中学卒業まで学校では柔道、家では剣道の稽古をし、高校からは柔道に専念し、現在まで78年の長きにわたり、柔道に取り組んできた」と指摘しています。
そのうえで「ワールドマスターズ柔道大会では1999年の第1回大会から2010年の第12回大会まで連続出場し、優勝10回、準優勝2回を果たし、日本マスターズ柔道大会では8回出場し、優勝5回、準優勝1回、第3位2回の輝かしい成績を収めた」と紹介しています。「講道館柔道高段者大会には30回連続出場し、80歳以降では『柔道研究会』に所属しながら、稽古に励んだ」と評価。「柔道を真に愛し、柔道を通じて自己研鑽・自己形成に励み、柔道創始者・嘉納治五郎の教えを自ら率先して実践する姿は称賛に値する」としています。
野口先輩にはこれまでに、米国遠征やワールドマスターズなどの活動を通じた草の根交流を評価され、米国ケンタッキー州政府から2008年、『ケンタッキー・カーネル』の称号が贈られました。また、1999年に橋本龍太郎元首相がネパールの最高勲章を受章した際には、首都カトマンズで開催された「第1回ネパール国際学生柔道大会」に出場する塾柔道部チームの団長として同行。開会式で橋本氏が当時のネパール王国のスルティ王女に講道館柔道初段位を伝達するのに立ち会い、講道館柔道古式の形を披露しました。
野口先輩は「国内外で続けてきた私のスポーツ活動が米国ケンタッキー州に続き、国内でも認められ、とてもうれしい。柔道を通じた国際交流に少しでもお役に立てれば本望だ」と喜ばれています。