こんにちは。4年マネージャーの内田です。
さていきなりですが、就職活動中、自分は行けるだろうと思っていた企業に落ちました。
鬼の傷心。思えば、人生で初めての挫折でした。
なぜ落ちたのか、そのフィードバックのない就活の世界。自分ならいけると思っていただけに、自分に何が足りなかったのかを悶々と考える日々が続いていました。そんなとき、たまたま日吉のメディアで、文学部の藤谷道夫先生が塾生に書かれたメッセージが目に留まりました。このメッセージにすごく救われて、私だけでなく、今後の人生で上手くいかないことがあった人がまた頑張ろうと思えたらいいなと思ったので、今回はそれを紹介します。
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「人間の脳ができあがるのは、24-25歳といわれています。それまでの若い時分は、脳が形成されておらず、不安定なため、色々なものに目移りし、バイトからサークルまで、何でも手を出しがちです。僕も若者の御多分に漏れず、体育会競走部に所属しながら、必修以外の語学を何か国語も勉強したり、バイトをしたり、彼女と付き合ったり、手を出し過ぎながら日吉で過ごしました。しかし、陸上競技はシビアな世界です。記録という数字が突きつけられます。努力ですべてが叶うわけではないのです。好きで得意な分野でも一番になるのは至難の業です。まして、好きでも得意でもない分野で努力しても決して一番にはなれません。早く自分の特性(自分が心底好きなもの)を見極めることが大事です。誰もすべてを手にすることが出来ません。何かを選択するということは、何かを切り捨てる(諦める)ということです。青春が苦いのは、このためです。」
「もう一言、言わせてください。若い時は、才能や能力がすべてを決めると思いがちです。長生きして判ったことは、才能や能力は1割程度しか寄与しないということです。僕の同級生で、才能も能力もある友人や知り合いは一杯いましたが、結局、自分の思いを遂げたのは、諦めないで継続するモチベーションがあった者だけでした。しかし、継続するにも《好き》と《モチヴェーション》がなければできません。《好き》も《モチヴェーション》も感情の領域から生まれます。そのため、自分の感情を大事にすることが一番重要なのです。自分を深く掘り下げて、自分は何をやっている時が一番幸福か探ってください。」(途中略)
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藤谷先生のメッセージは、今の自分が物事をどう捉えているかを的確に言語化した上で(私は「才能や能力がすべてを決める(=優れている)」と思っていました)、でもそう上手くはいかないことを教えてくれました。
と同時に、高校生のとき、先生から、「大学受験が人生で最後の平等な戦いだ、だから死ぬ気で勝ち取りに行け」と度々言われていたこともふと思い出しました。今後社会人になるとますます、平等な戦いなんて無いんだと思います。もう平等な戦いはないけれど、でも自分が幸せになれるための手は尽くそう、と思わせてくれた藤谷先生にはすごく感謝しています(お会いしたことはないのですが)。
さて、また一から何かに頑張ってみますか。藤谷先生がご自身が本当に好きなことを見つけられたのは23歳の秋らしいし、まだ全然間に合うじゃん。大学生活も1年を切ったけれど、まだまだ沢山のことに手を出しながら、自分自身が何が好きかということを開拓していきたいです。